2016年10月5日水曜日

飼い犬の最期が近づいている

我が家の犬は、2年ほど前から数か月ごとに手術を繰り返しています。
良性腫瘍が短期間に大きくなって、生活に支障が出るからです。手術で腫瘍部分を取り除き、術後の養生を経れば、ほぼ元通りの生活です。

しかしここ2~3か月は、調子が良くない様子が見られるようになりました。
ごくたまにですが、どこかが痛むように突然「キャン!」と鳴いたり、びっこをひいたり、夜でも熟睡せずに起き上がったり、、、とにかくどこかが不調なのです。


腫瘍の手術をしてくださった病院(A病院とします)の先生方にはもちろん、その他の病院にも何件か、セカンドオピニオンでお話を伺ったりしました。

で、一番最後に行った病院(B病院とします)の先生の説明に納得がいきました。
丁寧に私の疑問に答えてくださった先生のお話を要約すると、

「  何度も手術をして来られて、この腫瘍の再発を防ぐことはできないと、飼い主さんも理解されていると思います。この腫瘍はそういう種類のものです。
除去手術が不可能な場所に腫瘍が広がりつつあり、今後も手術を繰り返しても、寿命が多少延びることはありますが、そう大きくは変わりません。何もしなければ余命半年、手術をして1年になるかならないか、というところでしょう。

であれば、入院・手術・抜糸、そして術後の体力回復を待つという、犬にとってはストレスかつ大きな負担を繰り返すよりは、検査や手術はせずに、好きなことをさせてあげることをお勧めします。
生活の質が著しく低下した場合は、安楽死も考えられた方が良いと思います。

現在見られる何らかの痛みは、この腫瘍とは関係なく、一過性のもので、鎮痛剤で治まるならば気にする必要はありません。 」


まず、今現在の痛みが、薬でコントロールできることにホッとしました。とにかく不調を和らげてやりたいので。そして、もう入院・手術をさせなくてもいいということにも安堵しました。

犬は自分の意思とは関係なく入院させられて、家族と離れて不安な日を過ごし、他の動物の鳴き声にストレスを感じています。当然、手術による体の負担も大きいです。それが分かっていながら、手術を受けさせることに、これまでずっと私も気が重かったのです。

しかし、執刀医のいる高度医療が可能なA病院の先生方に、私が
「生き物はいずれ死ぬのだから、最後は安楽死もやむ無しと思っていますし、その決断を下すのは私自身だと覚悟もしています。この病気の今後の推移や見通しはどうなのでしょう?」
とお聞きしても、明確な回答はなく、今現在の症状への対処の話にしかならないのです。
病名自体は、獣医師の間では珍しいものでもないのに、B病院へ行くまでは、「治療」の話はしても、「生活」の話にまでならないのが不安でした。
それは、B病院の前に行った、セカンドオピニオンのいくつかの病院も同じでした。

私も、うちの犬の寿命がそんなにあるとは思っていませんが、
・あとどれくらい持つのかの見通し
・最期はどういう状態になるのか?
・それに対する対処はどうしたら良いのか?
を知っておきたかったのです。

B病院の先生はとても誠実に率直に、私の目を見てお話ししてくださいました。私の言うこと、質問にもじっと耳を傾けてくださいました。

今回、B病院の先生のお話を伺って心が決まり、ある種、晴れ晴れした気持ちです。
もう好きなことだけさせればいい!


でも、こうして書けるようになるまでに、数日の時間が必要でした。
やはり、B病院から帰ってから、気持ちが沈みました。
わかってはいたけど、もう残された時間は少ししかない。

どうか残りの日々が彼女にとって楽しいものでありますように。
そして私が適切な行動を取れますように。


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