更年期ネタばかりですみません。。。
「ホルモンを補充するなんてなんか不自然」と思っていた私。
でもいつまでこの状態が続くのか? 人によっては「60歳になればスッと抜けて楽になるわよ」という人もいましたが、そんなに長くこんな状態が続くなら、完全に生活の質が下がるし、日々の生活が全然楽しくない。60歳までなんて長すぎるし!!60歳になれば楽になる保証もないし!!
考えてみれば(あくまでも私の見解)、ほんの少し前の時代まで人生50年だったわけで、閉経から寿命までが短かったけど、でも今や人生100年の時代になって、50歳はまだ人生の半分。
この数年~十数年?の生活の質を落とすくらいなら、怖いホルモン補充も受けようではないの!!
…と思って、更年期障害の本も読みましたが、ホルモン補充、全然怖いものではないようでした。
私の理解では「元々自分で作っていたものを作れなくなったので、外から補充する」ってことで、異質なものを体に入れるわけではないのだな、と。
いずれにしろ我慢できなくて、危険だろうが何だろうが、ホルモン補充する気満々でしたけどね。
1. 初めて婦人科へ行く
今年1月の下旬、予約した上で近所の産婦人科へ行きました。
「更年期障害 私がたどった治療経過 」
にも書いた通り、これまでの通院履歴と私が最も困っていることを書き出したものを持参して。
半年ほど前に受けた血液検査の結果も持って行きました。
それにより、改めて血液検査は受けなくて良いと言われました。甲状腺異常(更年期障害と似た症状になる)ではないことが判定できたので。
簡単な質問表の回答内容と血液検査の結果から、先生の説明を端的に言えば、
「 やはり更年期障害でしょう。ホルモン補充(HRT)が通常の治療になります。
ただし、子宮がん検査と乳がん検査をしないとHRTはできません。
子宮がんと乳がんの「元」となるものがあると、HRTにより、
そのがんを大きくさせてしまう可能性があるので。
子宮がん検査は、きょう、この病院でもできますが、マンモグラフィーは
ここではできないので、他の検査機関でお願いします。」
つまり、子宮がんと乳がんの検査をパスしないことには、HRTができないということです。
一刻も早く楽になりたい私は、子宮がんはこの日にやっていただき、乳がんは帰宅後すぐに検査できるところを探して予約しました。
そんな結果を持って、再度婦人科へ行ったのは、最初の診察から5週間後でした。
2. ホルモン補充のパッチをもらう
子宮がんも乳がんも大丈夫ということで、HRTの貼り薬を処方していただきました。
HRTの一番スタンダードな方法が、貼り薬のようです。
お腹や腰などに貼り、1週間に2回貼り換えます。つまり経皮からの補充ということです。
私に処方されたのはこの「メノエイド コンビパッチ」
右下の半透明の丸いシールです。直径は約3.5cm。
どれくらいで効果が感じられるのかを伺ったところ、
「個人差がありますが、2週間から4週間くらい」
とのこと。
その時は、長くても4週間で効き目が出るんだから、もうちょっとの辛抱!と思ったのですが、帰宅後すぐにお腹に貼ってから思い出したのが先生のお言葉。
「このお薬で様子見て、合わなかったら他にもいろんなタイプの薬があるので、他を試しましょう」
あれ?
やってみて効かないってこともあるのかな?
もう充分きついのに、この先4週間たっても改善しない可能性もあるの??
…などなど急に不安が大きくなって、泣きそうになりました。
今思えば、かなり弱気になってたからだと思います。
友人で同じくホットフラッシュに悩まされていた友人に、LINEでHRTを始めたことを知らせたところ、
「私も始めたよー。『私は効果が早く出る体質だ!』って自己暗示かけたよ」との返事。
そっか!!
勘違いでも思い込みでも何でも良い、「ダメだったらどうしよう」より「効果が早く出るはず!」の方が気分は明るい。それでダメだったら他に手はあるんだろうから、最初から悲観することない!と思えました。
友人よ、ありがとう♪
3. HRTの効果
結果的に、一番の悩みだった睡眠障害(夜中に目覚める、目覚めると寝付きにくい)には1週間ほどで効果がありました。私としてはこれが一番つらかったので本当にありがたく、気持ちもグッと明るくなりました。
HRTを始めて約2週間で、ホットフラッシュもほとんど感じなくなりました。それとほぼ同時に、不正出血もありました。(状況は生理ですが、HRTによるものは生理ではなく不正出血というと本にはあり、先生もそう表現されていました)
この不正出血は約3週間続き、日々の生活では面倒なものではありますが、でも睡眠障害とホットフラッシュに比べたら、何でもありません。
あと、記憶力も戻って来ました。
「更年期障害の症状(私の場合)」
にも書きましたが、とにかく「記憶に引っかからなかった」んです。
例えば、ある日マヨネーズを買って帰ってくる。帰宅後、保管場所にしまう時に、すでにもうマヨネーズがあることを知る。。。
まあ前回買ったことをうっかり忘れるのはまだ良しとしても、ショックだったのは「前に買ったものを見てもその記憶がまったくない」ことなのです。
「そう言えば、この間買ったっけ」とはならない。。。家計簿を確認すると、確かに3~4日前に買っている。レシートの中身を家計簿に転記してるのに、まったく記憶に残っていないのです。
そういうことが日々、頻発していました。
もしかして更年期ではなく認知症?とまで、実は考えていたのです。
そんなこともHRTを始めてからはなくなりました。
睡眠障害とホットフラッシュは体力的にきついのですが、この記憶障害は精神的にダメージが大きかったです。「ワタシ、どうなっちゃったんだろう? この先どうなるんだろう?」と。
4. 更年期障害で得たこと
まあ、無理やり自分を納得させるための言い訳かもしれませんが、良かったこともありました。
それは、「良い意味での諦め」。
前にもこのブログで書きましたが、もう体力的に向上するのはほぼ無理。
もちろん筋トレをするとかすれば、筋力はアップするでしょうが、全体的な体力とか抵抗力、免疫力など、身体的な機能は下降線をたどるしかない。
若い時は向上心があって、あれもやりたいこれもやりたいと思って時間を作ったりしましたが、今はもう、それはできない。限られた時間に無理やりいろんなことを押し込むと、体が悲鳴をあげて、翌日はバタンキューです。継続して頑張るのは、今の私には厳しい。集中力も続かないし。
でもそれだからこそ、やりたいこと、本当に自分の望むことを真剣に考えるようになりました。
つまらないことに神経を注ぐ時間はないのです。
10代の時に生理が始まって生活が変わり、体も心も変わって行ったように、今また大きな変化の時を迎えてるんだ。これから人生の終息に向かうんだ、と。
さらには「元気に仕事ができる期間も限られる。後悔しないようにやりたい」とも思いました。
遊びたいというより、自分で始めた商売を納得する形で終わりたい、と思いました。納得する形が何なのかも今は分からないのですが、それを探しながら生きて行こうと思ったら、元気が出ました。
あと思ったのは、
「本当に医療ってありがたい!!!!!」
と。
おそらく数年かけていろんなことがじわじわとできなくなったり辛くなって、気づいたらどうしようもなくなったのが、、薬のおかげでこんなに楽にしてもらえるなんて!
病院や薬を信用し切れていなかった自分を反省しました。
特に先生(女性)はとても明るくて元気で穏やかで、お忙しい中でもそれを全然私に見せず、私の話をうんうんと聞いてくださって、質問にも丁寧に分かりやすく答えてくださって、それだけで本当に救われたのでした。
実のところ、体調には波があって、すごく快調な日々というわけではありません。
何となく体がだるい・重いというのは時々あります。でも以前に比べたら、比較にならないほど楽になりました。
これまで体調が悪くて動けなくて体力が落ちているので、これから体力増進をはかりたいです。
※ HRTについては、私の知識や理解に誤りもあるかもしれません。ご参考程度に読んでいただけたらと思います。
長々と書いてきましたが、私の更年期障害シリーズはひとまず「完」となります。
(これからもチョコチョコ書きそうですけどーーー!(笑))
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