2016年6月28日火曜日

「高年収な人ほど「老後貧乏」に陥りやすい理由」を読んだ感想

こんな記事を見つけました。
東洋経済オンライン 6月28日(火)配信。
高年収な人ほど「老後貧乏」に陥りやすい理由


ほとんどは納得いくことですが、「ん?」と引っかかったところを書き出してみます。

● 家計簿を1か月付けてお金の出入りが確認できるのか?
2ページ目の最後に、次のような記述があります。

「特にいま家計簿や家計の収支がわかるような記録をつけていないというドンブリ家計の方は要注意です。まず、現在のおカネの出入りを確認するため、1カ月でも家計簿を続けてみましょう。いま毎月いくらかかっているかがわかるようになれば、老後の月の生活費も予測しやすくなります。」

私は「家計簿を1か月付けたところで、生活費が分かるようにはならない」と思うんです。
家計簿を付けたことのある人なら実感として分かると思いますが、毎月の支出は、月によってかなり異なります。
交際費や娯楽費が月によって違うのは当然ですが、日常的な出費も、月によってかなり違ってくると思います。例を挙げると、、、。

・食費 : 何か月かに1回買うような調味料が切れて、買わねばならなかった月と、調味料をまったく買わなかった月では、金額が全然違います。食材も、家族のお祝い事があって高いものを買ったなどということがれば、すぐに跳ね上がります。

・日用品費 : これも調味料と同じで、シャンプーや整髪料、化粧品など、毎月買うというよりも、年に何回か買うものの方が多いはず。ましてや「特売日にまとめて買う」なんてことをしたら、出費の多い月と少ない月はかなりの差になります。

・水道光熱費 : 1年を通してみると、我が家は最低で14,000円くらい、最高で49,000円くらいと、金額にして35,000円も違います。これは私の住んでいるところは水道料金の支払いが2か月に1回なので、支払いの有無によっても異なりますし、床暖房の燃料である灯油を買うか買わないかでも、かなり違ってきます。全般的に冬の方が高額になります。

・その他 : ぱっと思いつくのは、年に1回支払うもの。保険料やカードの年会費の支払いがあるかないかでその月の出費はかなり違います。あとは年越し準備の12月は各費目で出費が増えます。

このように、生活は季節や行事の有無などでも全然違うので、1か月家計簿をつけたところで、生活費は把握できないし、ましてや、まだ実体験もしていない老後の生活費を予測するのはかなり難しい。。。やっぱり最低でも1年間は頑張って家計簿付けてみないと、生活を知ることは難しいんじゃないかなぁ。


● 費目分けの中の「交通費」について
3ページ目に、生活費のカテゴリ分けとして、費目が挙げられています。

実際にご自身の毎月の老後の生活費をシミュレーションする際には、下記のようにカテゴリ分けしてみると、何におカネがかかっているかわかりやすいでしょう。
・食料費 ・住居費 ・光熱・水道費 ・家具・家事用品 ・被服および履物
・保健医療 ・交通・通信 ・教育 ・教養娯楽 ・交際費 ・その他 ・税金・社会保険料


この中の交通費ですが、初めて家計簿をつけたのは一人暮らしを始めた時で、その時に一番悩んだのが交通費だった記憶があります。出費の分析が、後になってしにくい。

交通費って、使う目的がさまざまです。
通勤・通学、通院、買い物、習い事など、とにかく徒歩か自転車でなく、公共機関や自家用車(駐車代)を使うのであれば、移動には必ずかかるお金です。
これを「交通費」として費目分けしても、後で振り返って見た時に、分析しにくい。交通費は結局「移動する理由」があるので、その移動理由となる費目に計上する方がわかりやすいと思います。
つまり、通院のためのバス代ならば「保険医療費」、習い事のための電車代は「教養費」、といった具合です。

私はこの方法を、婦人之友社の家計簿で知った時、本当に「これはいい!」と思いました。
例えば、習い事の月謝が月に1万円として、そのための交通費も月に1万円かかるという場合、それでも習いたいのかそこまでしては習いたいと思わないのか、、、考える材料になります。


「高年収な人ほど「老後貧乏」に陥りやすい理由」を読んだ感想としては、他にもありますが、まずはこの辺にしておきます。


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